不溶性とは、
水に溶けない汚れのことです。
なので、洗濯機に入れて洗剤入れて
ポンッとスイッチで完了...
といった、通常の洗濯方法ではきれいになりません。
汗といった水に溶ける汚れや、
皮脂などの油汚れは通常洗濯で、
割と簡単に落とせます。
ですので、今までは
せっけんでゴシゴシ洗いましょう!
というやり方が広まっていました。
などなど、相当大変です。
1時間ゴシゴシ何度も洗濯板で洗い、
腱鞘炎(けんしょうえん)を引き起こすくらい
思い切り洗ってもなかなか汚れが落ちない…
という方もいらっしゃるほどです。
さらには、
ゴシゴシ洗いしすぎて生地がボロボロになり、
見栄えの悪い衣類になってしまうことも多々あります。
ではキレイにするために、
「漂白剤を使っています」
ということをよく言われます。
もちろん、適切に使った場合、
漂白剤にて白くする効果を実感できるのですが、
あまりオススメはしていません。
その理由として、使い方を間違えると、
取り返しがつかない状態になったり、
色移りをしてしまったり、
全然キレイにならないうえに、
生地がボロボロなんてことが起こったりするからです。
漂白剤とは、汚れを落とす、というよりは、
色素を分解または変化させて
白くするものです。
繊維まで溶かしてしまうケースがあるので、
白もの以外や、
デリケートな生地のものは色移りしたり、
ボロボロになってしまったりします。
また、ボロボロになった繊維に
再度泥汚れが入ってしまうと、
今度は繊維の中の中まで汚れが入ってしまうので、汚れがもう落ちなくなってしまうことがあります。
よく、お客様の中でも、
「一旦は綺麗になったけれど洗っていくうちに、汚れが浮いてきて落ちなくなった」
という声は少なくはありません。